まず最初に。
これまでウェルカムラフトをはじめとした自然の中で行なうイベントには、その趣旨の一つとして、都会の喧騒から離れた山奥であったり海であったりそので自然に触れようというものが多かったのです。
そう、都会から離れなければ自然を享受することも、ましてやその手段として川を流れるなんて行為を思いつくこともなかっただろう。
しかし今回、その常識を覆す形で、僕たちは東京の、まさに都会のど真ん中で川(自然)を流れることを体験してしまったのです。
『目黒川で泳ごう』、『目黒川泳ぎ隊』~子供たちに安全で泳げるほどきれいな遊び場を提供したい!~
と題されたイベントを開催したのは、NPO「水と緑の環境ネットワークの会」です。
「もう一つのプロジェクト」ともパートナーシップを結んでいるNPOです。
水と緑の環境ネットワークの会とのパートナーシップ締結のお知らせ
今回が第3回目のイベントということで、お手伝いで参加するつもりが、周囲の勧めと過去の経験からの条件反射的衝動により着替えも持っていないのにもかかわらず来たままの格好でライフジャケット一つに川へ飛び込みました。
目黒川という川はwikipediaによると水源は世田谷区にあり、目黒区、品川区を流れ東京湾に注ぐ二級河川です。
古くはこの川こそ「品川」と呼んでいたようで、東海道との接点である品川宿付近を流れていました。
現在、目黒川は都市河川として目黒、品川の街中を静かに流れています。
意識して見たことがある人も少ないでしょうが、
都内屈指の"汚い"川で有名なのです。
しかし生活排水は一切なく、すべてが浄化された水だというのですが、
視覚と嗅覚だけを頼るとその事実はあまり関係なくなってしまいます。
水は澱(よど)み、異臭が川面に立ち込めます。
イベントの趣旨としては、少々荒っぽいかもしれませんが、屈強な男たち(※女性も一名)が川を生身で流れることで、将来子供たちが川遊びができる環境を作っていこうという強いメッセージを発信するのと、川に入った体験を通して都市河川が抱える問題の共有、そして解決に向けた行動への一歩を踏み出すきっかけをつくるとです。
同時進行で、川沿いの清掃も行います。
炎天下の中、3kmほどのウォーク&ゴミ拾いは、川に入っている連中よりもむしろきつかったとのことでした。
そう、意外と川の中は快適だったのです!
最初こそ、その悪臭、流れてくる謎の物体、浮遊する無数のゴミ、生ぬるい川底に少々面を食らっていたのですが、不思議なものです。
川を流れていくに連れ、嗅覚が麻痺したのか臭いも感じなくなり、縦横無尽に動き回り浮遊するゴミの回収に動き回りました。
水温もちょうどよく、猛暑日を迎えていたのにもかかわらず川の中は当然涼しかったのです。
途中からは「eボート」という10人乗りくらいの手漕ぎゴムボートやクルーザーなどにも引っ張ってもらい、ロープにつかっまたまま流れる、いや引っ張られる我々の頭には、「贅沢」の二文字がちらつくほどでした。
悪臭でみんな頭をやられたかと思いきや、川は河口に進むにつれて海水トと混じり、どんどん綺麗になっていっていたのです。
透明度も高く拿なります。
今回流れた勇気ある8人は、一様にその「快適さ」を訴えてました。
これって普段、清流でラフティングをやってる身から結論的に言うと、
「川って楽しい!!」
に落ち着くのかもしれないということです。
でもやはり綺麗な川に越した事はないですね。
一回も顔を水面につけられないのは、痛いです。
後に「首の痛み」と「顔面日焼け」をもたらします。
それでもこんな身近なところでも間接的に回りまわって自然の、清らかな川の尊さをまなぶことができて有意義な体験となりました。
目黒川は特に遊水許可は必要ないとのことです。
まだまだ猛暑が続きます。
この夏一回くらいはご近所の川で、いかがですか?
ゴールは親水公園になってました。
なお、今回のイベントでは、川と川沿いに道路のゴミとともに三つの地点で川の水の回収もしました。
今後水質調査をし、その結果は「水と緑の環境ネットワークの会」のウェブサイトで公開されます。
「もう一つのプロジェクトは」、「ゴミ拾い駅伝」、「ウェルカムラフト」、「もう一つのメディア」、「もう一つのトラベル」、それに更なる可能性と余白の追求を続ける「もう一つの事業」を手掛ける複合事業型NPOです。単一の分野にとらわれず、様々な社会的な問題を、もう一つの切り口から解決に結び付けていきます。2005年発足、2011年に法人化予定。
